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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第21章 呼ばれた男



瑠璃は源蔵が食事をしてる間、一緒に居て話をした。
独りで食べるご飯はつまらないから。

「じゃぁ、小田原で船に乗れたのは、源蔵さんのお陰だったんですね」
「2人って、姫さんだったんか」
「船に乗れたのは良かったけど、船酔いが酷くて困りました」
笑い合う。

「小田原から出てきて、家には他に?」
「おとん と おかん。妹と弟」
「そっか、源蔵さんはお兄ちゃんなんですね。
家族の皆さん寂しいでしょうね」
色々と話をしてみれば、源蔵はまだ19歳だと言うではないか。
「見た目より若いんですね〜。それに、力仕事を若いうちからしてるなんてスゴイです!」
源蔵がここに来た理由も聞いた瑠璃は、
尊敬の眼差しを源蔵に向ける。

この時代の人がどの程度認識しているかは分からないが、現代人の瑠璃は、消費する上層部の人間より、生産する人々の存在の大きさを良く知っている。
だから、源蔵のような、若い時から物を造る仕事をしている人を、心から凄いと思う。

「源蔵さん、これから名刀工になれるよう、頑張って下さいね」
めいっぱいの気持ちを込めて、源蔵に言葉を贈り、微笑む瑠璃。


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