• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第17章 新年拝賀5(宴の刻)



「お前はまだまだ分かりやすいな」
いつかと同じ言葉を投げかけて、盃をあおる。
「政宗からの贈り物には到底劣るだろうが、俺もお前に贈り物だ。
長旅と謁見、そしてその後、全て含めて褒めてやろう。
褒美と言うべきか?」
袖に手をいれる。
「受け取れ」
瑠璃の手の中に置かれたのはーー…
「石鹸…」
光秀と手の中の石鹸を交互に見て、
「光秀様、ありがとうございます!」
幼い笑顔で嬉しそうに笑って光秀を見、
愛おしそうに石鹸を抱き締める。
光秀と初めて城下へ出掛けた時と同じ笑顔で。


周りで見ていた者達は……

「光秀に」「光秀さんに」「光秀様と」
「「懐いてる…?」」
「仲良しですね」
驚きにあんぐりと口を開ける2人。
ちょっと不思議そうにする三成。
「……」
口をへの字にして無言の政宗。
「わあ、楽しそう」
何もわからず羨ましそうな美弥。
「やはりな」
悠然と見守る信長。

光秀は楽しそうで満足気に盃を傾け、
瑠璃の笑顔を眺めていた。


/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp