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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第2章 女神の正体



「そうか、なら、次に楽しもう。
また連れて来てやるよ」
「本当⁉︎約束ですよ、政宗様!」
まるで恋仲の男に、次の約束を強請るように、
政宗をキラキラと見つめる。

(外での瑠璃は童女とさして変わりないな)

政宗は苦笑する。

「ああ、いいぞ。
ただし、条件がひとつある」
「なんでしょう」
「俺を呼ぶのに、様 を付けるのはヤメロ。
政宗って呼べ。そう呼ぶなら次の約束をしよう」
意地悪そうに、出来るか? と目で問うように
瑠璃を見る。

「分かりました。政宗っ」
瑠璃が破顔する。
(‼︎)
どんな男の胸も鷲掴みにする程、可愛い笑顔。

まさか、速攻で呼んでくるとは思っていなかった政宗は、
顔を赤くしてそっぽを向いた。

「なんで、照れるんですか?
政宗が呼べって言ったんですよ。
ねぇ、政宗、こっち見てくださいよ。政宗〜」

プウゥと頬を膨らませて抗議してから、政宗、政宗と連呼する瑠璃

「も、も、もう帰るぞ、ほらっ」

政宗は耐えられず、逃げるように、踵を返して、
さっさと歩き出す。

「あっ、政宗、置いて行かないでくださいっ」
慌ててパタパタと追いかけてくる瑠璃を背中に感じながら、
城の内と外での変わりっぷりに、頭を抱えた政宗だった。






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