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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第13章 新年拝賀1(準備)



「こんなに眠ったの初めてです」
瑠璃は様子を見に来てくれた政宗に困ったように笑った。
これほど疲れたのも人生初めてだった。
現代での瑠璃の生活は上流の位置で、
自分の自由になる時間はなかったが、
外出には送り迎えが付き、教養も与えられていたのだ。

「今晩眠れるかな?」
「寝れるだろ。もし、寝れないなら、俺が眠らせてやる」
どうだ?と言う風に瑠璃の顔を覗き込む政宗。
(顔色はいいし、心配なさそうだな)

心配していた、疲れからの発熱も、辛そうな様子もなく、政宗は安堵する。

「政宗のその色っぽい声で、御伽草子 読まれても似合わないなぁ〜」
眠らせてやる と言ったことを、御伽草子に置き換えている。
「そんな元気なら大人の御伽草子、耳元に読んで聴かせてやるぞ」
抱きしめる。
「今すぐにでも」
昨日の石鹸の香りがほのかに残って香る。花の香り。
「寝られなくなったらどうするんですか」
「疲れて寝れる」
「せっかく休んだのに、また疲れたら、意味ないですよ〜」
擽ったそうに柔らかく笑う瑠璃が、
とても可愛くて、離せそうにないな…と
思いながら抱き締める腕に力を入れた。

夜、就寝前に瑠璃と軽く戯れてから、別々に眠った。

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