第64章 おまけ1ー政宗の回想ー
「政宗…ちょっと痛いけど…ひとつになれて幸せ、です……」
初めて俺を、男を迎え入れた瑠璃が、
深呼吸するように、石榴色の唇が大きく息を吐いてから、頬を桃色に染めたまま、
甘く恥ずかしそうに笑った。
その奥ゆかしくも、淫溺の瑠璃の姿に、
半ば我を忘れて初めての瑠璃を激しく突き上げ、喘がさせてしまった。
少しの罪悪感を伴った初夜。
けれど、あの日、
俺は今までにない絶大な幸福感を得た夜だった。
人を好きになると言う事。
それは、心を甘く柔らかくし、
労わりあう事だと俺に教えてくれた。
あれからもう何度瑠璃を抱いたか。