第64章 おまけ1ー政宗の回想ー
「…政宗は、傷だらけね…」
「……」
この傷は戦でもらったものが多い。
それでも生きてる証であり勲章だ。
ある意味俺の誇りみたいな。
「戦を勝ち抜いた勲章、ですか?ふふふ」
驚いた。
「…でも…何度死にそうになったのかな…
もう、傷、あんまり増えて欲しくないな」
傷痕に触れながら瑠璃が呟いた。
「政宗、全部見せてくれますか?」
「見せてるだろ?」
お互い 素っ裸で何を言うのか。
「眼…眼帯…」
「ああ…」
「政宗の眼、見たい。私を見てほしい。
政宗の全てで、私を見て欲しい」
真っ直ぐに言う瑠璃に俺は迷い、
思案する。