第63章 (終章)笑桜舞う春
「…////…ひゃぁ…政宗〜……
恥ずかしくて見てらんないっ」
美弥が真っ赤になって顔を手で覆った。
「あっはははは〜。
何で美弥さんが、そんなに照れるんですか?
美弥さんが聞いたのに。
ねぇ、政宗っ」
瑠璃が政宗に同意を求める。
それは、自然で、普通の乙女のようだった。
作りも、飾りも、隠しもしない。
素の瑠璃。
「瑠璃様、雰囲気が変わったように思いますが…」
三成が首を傾げる。
「俺は、ますます、光秀さんに似てきたように気がする」
チビっと酒を飲みながら、
眩しそうに目を眇めて瑠璃を見る家康。