第61章 再愛に温もりを抱く(R18)
政宗の唇が嬉しそうに弧を描き、
そっと、降りてくる。
スローモーションみたいに、ゆっくりと…。
目を閉じれば、柔らかい唇が重なって、
自然と涙が溢れた。
ものすごく、幸せな気持ち。
満たされて、高鳴った鼓動が落ち着きを取り戻してゆく。
そしてまた生まれる 激しい衝動。
「政宗……優しくしないで……」
手荒に抱いて欲しいと思った。
空っぽだった心を埋めて、慰め満たされるように。
強く強く抱いて、アナタさえも見えなくなって、アナタの温もりだけ身体で感じられさえすれば良いと思う。