第10章 睦月の旅路(R18)
滑るように入ったにも関わらず、
突き上げれば、押し戻されるような感覚。
そのくせ、うねうねと蠕動(ぜんどう)し絡みつくこうとする。
(なんなんだよ、コイツの膣(なか)っ)
「ひゃぁぁ…ん、ふっ…っふん、ん」
息を詰めて挿入に耐えようとする瑠璃に構う余裕もなく、奥をめざして、ゆすりながら腰を進める。
「ん、ふっっ、ふぅん、あっっん」
両脚を肩に掛けると一気に深い処を挿す。
「ああぁん!そん…な、深っ、ぁん、ん」
瑠璃を引き寄せ腰を穿つ。
揺さぶられ、上がる瑠璃の愛悦の声に、俺の理性と欲望も更に揺さぶられる。
「あっ、あっっ、ぁやぁ…まさ…ねぇぇ」
「はっっ、くっ、もっっと乱れろッ」
散らばった髪、上気した頬、
甘い声、乱れた息遣い。
触れていない処でも、視聴覚全てで煽られ、昂ぶる。
内(なか)をキツく滑る水音と、肌を打つ音が加速する。
獰猛に突き立てた己。
本能が赴くままに腰を送る。
絶頂へ達することしか考えられない。
「やだ、やだっ、ぁぅん〜、政宗っ、まさむねぇ」
瑠璃が俺の背中を抱きしめる。