第10章 睦月の旅路(R18)
荒い息と共に白く円やかな、二つの膨らみが上下に動く。
脱力し虚ろな瞳で、陶然としている瑠璃。
「瑠璃」
声に反応して瞳が俺を映す。
「口開けろ」
半開きの口が瑠璃の意思でもう少しだけ開かれる。
「んっっっ」
その口に自身の愛液の絡まった指を入れる。
「舐めろ」
チュ、ぴちゃ
言われた通りに俺の指を舐める。
その艶かしい様子にゾワッと肌が粟だつ。
(熱く身体が疼く感覚じゃなくて、もっと…なんて言うか………)
淫靡で卑猥。
「いい子にはご褒美だ。
もっと気持ちよくなって、俺を酔わせろっ」
喉の奥から声を絞り出す思いでそれだけを言うと、挿入の合図もやらないまま、猛り狂う男根を膣(なか)へと挿す。
愛液でドロドロになっている蜜壺は滑るように難無く、俺の進入を許す。
包み込むような内(なか)は満たされた気持ちをくれたが、それは直ぐに、焦りに似た強い渇望に変わる。
(もっと…、もっとだ)