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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第58章 花雪の降る処
部屋に帰ると、瑠璃は着物を脱ぎ、
洋服に着替えた。
そして、着ていた着物を上からもう一度羽織る。
春の吉祥、鳳凰、小鞠、梅 の紋様が美しい。
上半身は白地で下に行くにつれ濃いピンクになるグラデーションの着物。
瑠璃の趣味ではない。
見合いでもないのに華美で明るい着物を誂えられた。
「新年会ですから、春の華やかさが必要でしょう」
と母は取って付けた説明をしていた。
(私を飾り、売り込もうとしてるだけやないの)
母の魂胆に気付かない歳ではないのに。
嘆息する。
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