• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第57章 新春来風の先




息を詰め、庭に造られた池に掛かった渡り橋まで行き、欄干に手を付くと、ようやく、
ハァァァァ〜〜…
大きな息を吐いた。

幼い頃から何かあると此処にきて、
自分を取り戻そうとしていた。
伊達御殿にも似た渡殿があって、
何となくいつも彼処に行っていた。

アップアップと息をしている鯉が、
いつ見ても自分のようだ。
狭い世界でなんとか息をし生きている。

(ただの駒…私も、実は兄様達も…)


/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp