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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第57章 新春来風の先




「花見をしたのは1度きりであったが、
あの女は桜にも劣らぬ美しさであった。
また、酒を交わしながら、揶揄いたいものだ」
皆に絡みながら、自分評価を尋ねていたのを想い出し、信長は口元を緩めた。

春の、暖かくもどこか冷たさが混じって吹く風は、信長に瑠璃を強く思い描かせた。

「…申し訳ありません」
だいぶ間を置いて、政宗が愁傷な声で詫びた。
「何を謝ることがある。
貴様もただの男だ。普通であろう」
弱心の政宗を信長もずっと案じていた。

(人は人を弱くも強くもする…)



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