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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第57章 新春来風の先
美しく着飾った瑠璃が鏡を見ていた。
(何の為に…誰の為に、こんな事せなならんの?)
家の為、母の為。
自分の為ではない。
鏡には蒼い瞳を優しくした政宗が、
後ろから覗き込んで『今日も綺麗だ』と
笑っているのが見えるようだった。
涙か出そうになる。
もう、
思い出したくないと思っても、
思い出してしまう。
嫌になるくらい、鮮明に思い出せる。
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