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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第56章 苦しみの先
……膝を抱えて、顔を埋めた。
泣いてもいいんだ、と言って背中をさすってくれる大きな手も、抱きしめてくれる腕も側には無い。
貴方は私に『愛してる』と言ってくれた
初めての人。
その声は私の心を甘く溶かして、
柔らかくしてくれたのに。
その声、
思い出せても、思い出すだけ…。
聞こえない…。
今は無い…。
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