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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第54章 それぞれの流光
「藤原さん」
歩き出したところ、呼び止められた。
振り返れば、肩甲骨辺りまで伸びた髪が
サラサラと揺れた。
(?)
知らない男性が立っていた。
「俺ーー……」
辿々しく自己紹介をした男性は
「藤原さん、彼氏いないようなら…
俺と、付き合ってくれないかな」
盛大に照れながらの告白。
「……」
「その寂しそうな顔、俺、笑わせたい」
(寂しそう…笑わせたい…)
一生懸命に。
彼は言った。
『その困った笑い顔、可愛いな』
『無理して笑うな』
彼は言っていた。
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