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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第54章 それぞれの流光
ー瑠璃の流れー
新学期が始まり、瑠璃に日常が戻っていた。
大学の講義を終え、出しそびれたレポートを提出に行った研究棟の廊下。
窓の外、白木蓮が目に入った。
ポロポロと大きな花びらが落ちる様は
泣いているようだと、昔から思っていた。
(昔から、泣いているのは私…か…)
目を細めた。
(私が泣けへんさかい、代わりに泣いて見えるんやろぉな…)
張り付いたような乾いた笑みで笑う。
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