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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第53章 君想ひ影探す




私は月を見上げていた。

鋭いカーブを描いた月が、
まだ暮れゆく夕空に青白く浮かんでいる。
私の後方は紫へとグラデーションをつくる茜色。
前方は黒へと塗り替えられようとしている濃紺の夜空。


庭の池に架かる渡橋。
欄干にもたれて座って考えていた。

(政宗…)

目の前で欄干に手を突いて、
私を囲うようにしてキスをしてくれた。
競技会の日の終りを思い出した。


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