第49章 創痕緩癒(R18)
誘流され、口ごもりながらも白状した瑠璃が、両手で顔を覆って、隠す。
(耳 赤くなってるし…クククっ…)
「ん…全部俺の所為にしていいから、
俺に任せろ」
チュッッ
口付けて褥に降ろし、囲うように手を突く。
「背中、大丈夫だって?」
「はい…」
政宗を見上げる瑠璃の瞳は欲を孕んで熱く濡れている。
(俺を蕩心させるーー)
甘い期待を見せる銀鼠色の瞳を政宗は眼を眇めて覗き込んだ。
「そんなに目挑心招されたら、優しく出来なくなるぜ」
(そんな事言っても、政宗は優しいから、
私を気遣って抱いてくれるでしょ)
※目挑心招…もくちょうしんしょう。
遊女が流し目で客を誘う様。