第49章 創痕緩癒(R18)
「着物 汚したのは俺の所為にしていい」
完全に足の立たなくなった瑠璃を、
横抱きに抱え上げる。
「立ってするのも悪くないが、
お前がすぐ立ってられなくなるだろうかなら」
意地悪な少年の笑顔で揶揄う政宗に、
瑠璃が抗議の声をあげる。
「そっ……はっ、まさむねがっっ…」
「俺が?」
「……」
恥ずかしそうで口惜しそうにして口を噤んで顔を背ける。
「続きは何て?」
耳元で囁けば、瑠璃の身体かフルッと震えたのを感じた。
「聞きたい」
駄目押し。
「…俺がーー……」
「気持ち良く…する、から…だから……
政宗のせい…だもん…」