第47章 (終章) 煙の消えた後
「私もここで針仕事出来るし」
美弥に至っては、毎日、
朝から晩まで居座ってる。
「だって、話し相手がいた方がいいでしょ」
縫い物をチクチクやりながら、
瑠璃に笑いかける。
「それは……」
いた方が良いかどうかは、その人それぞれだ。
瑠璃が困惑している。
「瑠璃様の退屈しのぎに、
書物をお持ちしました!」
ニコニコと少年の笑顔で三成が書物を差し出す。
「まぁ、ありがとうございます。
こんなに沢山、読み切れるかわかりませんわ」
「瑠璃様でしたら大丈夫ですよ!
分からない箇所は私がー…」
「置いたら、さっさと帰れ」
無下に政宗に追い払われる三成。