第47章 (終章) 煙の消えた後
翌日から、瑠璃は休むことが出来なくなった。
1番に転がり込んできたのは美弥。
信長も一緒にやって来た。
「瑠璃さん!ごめんね…。
私のせいで酷い怪我して、大麻も吸わされたって…ぐずっっ…本当に…どう謝ったら……
ごめん、私…ごめ…グズッ…う、うぇえーん」
ごめん を連発しながら盛大に泣き出してしまった美弥に、瑠璃は、
「美弥さん、泣かないで下さい。
怪我はすぐに治ります。
大麻の影響もそれほどありません。
だから、もう、謝らないで下さい。
その代わり、お礼でも言ってもらおうかな?
『代わってくれて、ありがとう』って…」
ふふふふ…
と、何でもない出来事だったかのように、
言って笑いかけた。