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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第8章 神無月の決断



「さようなら、私の家族」
瑠璃は写真を火の中に入れた。
「なにも燃やさなくても良かったんじゃ
ないか?
後悔してないか?」
「燃やして良かったんです。
それに、
大切な思い出も、嫌な思い出も、
記憶の中に留めてあるから」
苦笑する。
「そーれーにー、光兄の代わりに光秀様が
居るし、正兄の代わりは政宗ね!」
一緒に並んでしゃがんでいる政宗を見て、
いたずらに笑う。

「おいおい、それって……」
(兄上みたいだから、懐いてたってだけか?)
光秀への瑠璃のなつき具合にようやく
合点がいった。
それと同時に、それにたいしてヤキモキしてた事が馬鹿馬鹿しくなった。

(あー、クッッソ、この小娘!)
内心悪態をついた。
反撃の機会を探そうと投げかける
「瑠璃ー。俺は2番目の兄上の代わりだけか?」
「んーー。それ以上かな」
答えと同時に
チュッ と頬に柔らかな感触。
「え!な、なっ、な」
驚いて尻餅をついてしまう。
「ふふ、兄に口づけ しませんよっ」
少し頬を桃色にして、瑠璃が照れ臭そうに
笑っている。

(クッッソ、この小娘、予測不可能か‼︎)
反撃失敗でまたも、内心悪態をつく。


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