第46章 狂地からの救出
ドン ドンドン…ドンドン
「旦那ぁーっ、旦那様ーーっ」
早朝、農夫が青い顔で必死に門を叩いていた。
「なんだ、朝っぱらから 騒々しい」
「だっ、旦那、お侍達が…こ、こっち….
こっちに、向かってっ…大勢…っっ」
農夫は畑仕事をしていて見たと言う。
それを受けて、蛙男は慌てふためいて、
女を住まわせている屋敷へ走り来た。
じっとりと汗ばんだ手を震わせつつ、
なんとか鍵を開けると、瑠璃を肩に担ぎ出した。
入れ替わるように、信長武将隊が到着した。
「ここか。古い屋敷…。
しらみっつぶしに探せ」
信長は指示を出すと、自分も屋敷へと入ってゆく。