第46章 狂地からの救出
美しい小花の刺繍の入った茄子色の着物は、
たった4日で、投げ飛ばされ、蹴られ、
血や吐瀉物で、桑の実色のような黒紫に変色し、
すっかり汚れ、擦り切れてしまっていた。
その着物の裾を男に大きく捲られて、
青痣だらけの臀部が露わになる。
嫌だ、と思っていてもすぐに分からなくなる。
頭も口も身体全部が上手く動かない……。
「さあ…養目*させてもらおうか…ヒヒヒヒ…」
男の手には懐から取り出したソレ。
男性器を模った 張型。
しかもまだ、磨き上げられる前の角の残る張型だ。
どこまで卑劣なのか。
※養目…楽しむ、目を楽しませる。