第46章 狂地からの救出
「ここに来て4日が過ぎた。
信長はお前を捨てたのであろうな。
女などただの女だ」
(…4日…まだ……4日……)
「そろそろただの痛みではつまらぬだろう」
露骨に野卑で醜い笑で瑠璃を見下ろしながら、
懐から何やら取り出した。
「引き裂かれる痛みをやろうと言っただろう」
不穏を感じた瑠璃は本能的に後退ろうとしたが、
「ッ…あ"ゥッ……」
腕の付け根の傷が、ズキズキと焼けるような痛みを訴えて、体重を支えるどころか、腕を突っ張ることさえも出来ない。
「フッ…逃げても無駄だっ!」
ガッッ と乱暴に足首を掴まれ、
伏臥せにさせられると、後頭部から
押さえつけられ、素早く足首を縛られる。