第46章 狂地からの救出
その頃、
瑠璃は、もう 狂笑する気力も無く、
大麻の影響で倦怠とし、泥々と虚な目で、
壁にもたれかかって焦点の合わない瞳を彷徨わせていた。
ガチャッ
鍵が外から除され、蛙男がニタニタと笑いながら入って来た。
「喋る気力もなくなったか。いい気味だ」
「…カエル…」
瑠璃は男に瞳だけを向けると、
小さな声で息を吐くように溢した。
「っっ💢まだ言うか!」
男は怒って瑠璃の髪を引っ張り怒鳴る。
そうは言っても、瑠璃は男の名前も何をしているかも、全く知らないのだから、それ以外呼びようがなかった。