第45章 煙に隠れた人探し
「…家康…今更、いつもの事だろう。
気にするなよ。
で、どうだった」
政宗の問いに光秀は苦笑しながら、
腰を下ろす。
「酔いを抜くのに少々 時間がかかって、今になった」
少しばかり疲れたような溜め息を溢す。
「珍しいな」
政宗は目を丸くした。
「免疫が無い物だったようだ」
「初めてか…」
信長も腕組みして考える。
「高級廓でのみ吸えるものらしく、
女達は、廓に来る前から、その煙草を吸わされて売られてくるようだ」
「どんな症状が出ました?」
家康が再び興味を示して、厳しい表情で光秀に尋ねる。