第45章 煙に隠れた人探し
「それは、なかなか良かったぞ」
声とともに、スッと襖が開いて光秀が入って来る。
「うわっ、如何にも、今 女と遊んで来ました。
みたいな格好でよく平然と帰ってこれますね…」
家康がさも嫌そうに顔を顰めた。
少々 だらしなく開いた襟元。
そこから見える肌には、紅か口付けかの赤い痕が見える。
「何を言う。身体を張って調査をしてきた者に失礼だぞ」
「……よく言いますね」
「今度はお前も一緒に「行きませんよ」
おや、残念…ククククッ」
光秀はいつもと変わりなく、家康を揶揄って弄んでいるが、心なしか気怠そうな事に、信長と政宗は気付いた。