第45章 煙に隠れた人探し
「気分の高揚、幻覚、錯乱が見られ、
煙草の効果が切れれば、吐き気、倦怠感、
睡眠が襲ってくる。
これらは身を以て体験した」
流石の光秀も硬い声になる。
「そして、女達が言うには、また、すぐに欲しくなるそうだ」
「中毒性、依存性有り ってやつですね。
姿をなくして船に乗る原因は、その煙草ですか。
手に負えませんね…」
家康も溜め息を吐く。
「待ってください!もし、瑠璃様がそんな物を吸わされていたら…」
三成の危惧に
「厄介だよ…」
家康は爪を噛む。
「厄介で大事だが、その可能性は限りなく大きいな」
信長も悔しそうにそう口にした。