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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第44章 煙に霞む屋敷廓




「怒りと反抗の眼か?ええ眼をするわ。
しかし、その怒りの眼も正気もいつまでもつかな」
嘲るように言い、廊下を歩き出す。
「信長の女でなければ、高級廓に高く売ってやったのに、惜しい事だ」
廓には売れない信長の女なら、
どうするつもりなのか。

(狸みたいな身体に、潰れたトノサマガエルみたいな顔して、気色悪いわぁ…
なんやの、この、腹の底の見えん、
イケスカン、食えへん感じ…)

男の背中を睨み探るように見ながら、
瑠璃はいつもより、より率直で
辛辣に内心で悪態をついた。

瑠璃の内評など知る由も無い男は、
香の薫りが強くなる屋敷の奥へと、
どんどん歩いて行く。


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