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テニ夢企画用

第3章 【優しく積もる淡い恋】千石清純


あの日に【女性名字】さんから良かったら千石くんにその気持を伝えてあげて欲しい事と、善は急げだよと彼女に言われた私は悩みに悩んだ末に千石くんに連絡を入れた。
すると彼からすぐに返事が来て、あれよあれよという間に千石くんと出かける日が決まった。
週末に彼に連れられて私は千石くんとショッピングや映画を満喫していた。
彼に案内された場所はどこもお洒落で前から気になる場所ばかりで流行りをちゃんと押さえている千石くんにただただ感心してしまう。
けれど、これではまるでデートのようだと私は内心ドキドキしっぱなしで仕方がない1日を過ごしたのだった。

「いやぁ、【夢主名字】さんから誘ってもらえるだなんてラッキーな日だったな~、ほんと」

ランチもだったけれど、ディナーまで完璧に素敵なお店に案内されて私は彼のセンスに驚かされてばかりだった。
スマートにエスコートされてばかりで恐縮してしまう。
でも恐縮しつつも、彼のことを好きだという気持ちを自覚してしまった私の胸の高鳴りはやまず、自覚してしまえばしまう程に彼の仕草1つで私の胸ははち切れんばかりの鼓動を鳴らす。
もう何度もそんな時間を過ごしていてある意味、私自身の限界を迎えようとしていた。
このままではいくつ心臓があっても足りないとなる。
そして今からまさに更に緊張することを告げるのだと【女性名字】さんとの約束に身を奮い立たせるのだった。

「あ、あのね、千石くん」
「うん?どうかした?【夢主名字】さん」

先ほど奮い立たせたはいいが、いざ伝えるとなると怖くて仕方がなくせっかく食事に誘ったのに私は当たり障りない会話ばかり続けてしまっていた。
このままではいけないと仕切り直しも兼ねて改めて会話を仕切りなおすように彼の名を呼ぶ。

「私…千石くんのこと……」

私が仕切りなおしたことをすぐに察してくれた彼は私が言葉を紡ぎだすのを急かすわけではなく待ってくれていた。
彼の優し気な眼差しが私をとらえていて、それの影響で余計に緊張してしまい、どう言葉を繋げれば良いのかわからなくなりかける。
でも最後まできちんと彼に本当の気持ちを告げたくて私は一呼吸を置いてから言葉を続けた。
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