【JOJO・アヴドゥル夢※R18】先生と一緒に【現パロ】
第8章 これ以上焦らすんじゃあない
先生が指さした机の上の黒いビジネスバッグ。「開けますね」と声をかけて、チャックを開き携帯を探る……。その時、とあるものが目に入った。
「(こ、これって)」
オーソンの袋に『0.01』と字が書かれた箱が目に入る。どう見ても……コンドームだ。まだ未開封の。
慌てて、その下にあった携帯を手に取り、先生に素早く渡した。
顔が熱くなるのを感じる……。
先生は携帯画面を見て、閉じると、まだ体が辛いのかベッドに横になった。
「(思い上がりでなければ……わ、私と使うための……なのかな……?)」
前に「避妊具はいるだろう」って中断して、先生は「また今度」と言った。
もしかしたら、それは方便で私とはもう関係を持ってくれないんじゃないかと思っていた。1週間も声がかけられなかったのは、それもあったからで。
私は声を絞り出した。
「今日は、ゆっくりしていってください。バイトも休みなので」
先生は「お言葉に甘えるとしよう」と言った。彼は背中を向けて、ふうとため息を漏らす。このまま1日一緒にいるためには、余計な事言わずに、黙って過ごした方が良いに決まっているのに、私は、堪らずに聞いてしまう。
「先生…………夜のこと、覚えていますか?」
正確には夜じゃなくて朝なのだけど。
先生は、顔だけこちらに向けて、目を見開く。
私は、彼に近寄った。
○
彼女に尋ねられるまで、私の記憶は酒の影響で飛んでいた。だが、姫の紅潮した頬と潤んだ瞳を見ると、体が思い出させてきた。
そうだ。酔った勢いで……。
「……覚えてない……ですよね」
あは、と切なげに笑う姫。
……ああ、これは覚えていない方が良かったかもしれない。だんだん、私の記憶は鮮明になってきた。
「……覚えていないな……私は何か粗相をしてしまっただろうか?」
とぼけて、そう答えるしかなかった。
「…………嘘ですよ!」
姫がにこりと笑って立ち上がった。
「先生は酔っ払ってここに来て、すぐにぐっすりでしたよ」