【JOJO・アヴドゥル夢※R18】先生と一緒に【現パロ】
第8章 これ以上焦らすんじゃあない
「一緒にいたいが……すまないな」
「……私も甘えん坊ですね」
「”も”って……私は甘えん坊では……」
しばらく考え込んで「だな」と苦笑いした。
「……アヴドゥルさんの家は遠いですか?」
「そんなに遠くはない。2駅離れた○○街のマンションだ」
いつかおいで、と言われ頭を撫でられて姫は嬉しそうに頷いた。
このまま外までお見送りしたかったが、周りの目も考えて玄関でお別れすることになった。
お互い寂しそうにしていたが、キスをして、何とか言った。
「また、学校で」
名残惜しげに、玄関は閉められた。
アヴドゥルは、外の肌寒さに身震いした。恋人と別れた直後だから尚更だ。
階段を降りて、ロビーから恐る恐る外へと出る。
「(誰もいないな)」
ほっとため息をついて、先程まで一緒にいたい上階を見上げる。連絡アプリの通知が光り、アヴドゥルはスマホの画面を覗く。姫からだった。夕飯の時に交換したのだ。一応表示の名前をイニシャルにして用心はしているが。
ふふっと笑いながら見ていると。
「アヴドゥル? こんな所で何してんだ?」
ドキン!! 心臓がこれでもかと言うほど跳ね上がった。
一気に息が詰まりそうになる。
声をかけられた方に顔をゆっくり向けた。
「……ポル……ナレフ…………!?」
歩道にはポルナレフが立っていた。