【JOJO・アヴドゥル夢※R18】先生と一緒に【現パロ】
第7章 ワイルド過ぎます
「1階のロビー入口からか……」
オートロックだし、こちらから開けなければロビーも開かず、安心なはず……。
と、考えて反応しないようにしていたけれど、モニターから少しくぐもった声が聞こえた。その声には聞き覚えがあった。
「え……!? あ……アヴドゥル先生……?!」
勇気をだして、通話ボタンを押しながら思い当たった人物の名前を言った。
また、少し声が聞こえた。紛うことなき、その声は彼の声だった。開けますね! と言い、モニターのスイッチを押してロビーの入口を解錠した。
「どうしてアヴドゥル先生がうちに……?」
ドクンドクンと胸が高鳴る。
何か忘れ物したんだろうかと記憶を遡るが、思い当たる点は無い。そもそも家にあげていないし。
部屋の番号も、私がロビー開ける時に見ていたんだろうな。さすが先生、よく見てらっしゃる。
そうこうしているうちに、私の部屋の前のインターホンが鳴った。
玄関の入口の明かりをつけ、ドアスコープから確認すると……確かにアヴドゥル先生だった。でも、普段と様子がかなり違う。
私は急いで玄関を開けた。
「ど、どうしたんですか……!?」
綺麗に整えられているオールバックのヘアスタイルは乱れ、ネクタイもゆるゆるで、いつもスマートに着こなしているスーツはぐしゃりと着崩れていた。ワイシャツも鎖骨付近までボタンが外れていて……。
紳士的雰囲気なアヴドゥル先生ばかりを見ているから……。
「(ワイルド過ぎます……!)」
ついついドキリとしてしまった。
そして、とてもつないお酒とタバコの匂い。店で飲んでいたのだろうか?
「とりあえず入ってください」
腕を支えるように引っ張ると、先生の体がぐらりと倒れ込んできた。188cmのがっしりした巨体は流石に支えきれず私は思わず「うわわ」と声を上げた。
……ダン! 間一髪、先生が壁に手をついて転倒は免れたが、凄まじく目が据わっている。魂が抜かれたような顔している。
私は、一旦離れて開けっ放しになっている玄関を閉めて施錠した。