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【JOJO・アヴドゥル夢※R18】先生と一緒に【現パロ】

第7章 ワイルド過ぎます


家まで送ってくれると言ってくれて嬉しかった。
危ないからと、手を繋いでくれて嬉しかった。
まだ先生の肌の熱さが残る左手のひらを、じいっと見つめる。頬まで熱くなるみたい。先生の手は汗ばんでて、寒がりと言う割に汗っかきなのだろうか。
今ならアイドルファンの方々の気持ちが分かる! 確かにこの手は一生洗いたくない!
私は愛おしそうに左手を包み込んで、唇に近づけた。

でも、あの女性は本当に先生の彼女ではないのだろうか。一気に暗い影が私の顔に落ちた。…………私が強引に始めた関係に、先生は付き合ってくれているだけなんだ。

それでも、まだ手は離したくなくて、まだ一緒にいたくて。喉まででかかった言葉「部屋に来ませんか?」はついに出ず、私は別れの言葉を言って、逃げるようにロビーに入ってしまった。
こんな散らかったお部屋、大好きなアヴドゥル先生に見せられない。部屋は常に片付けておかないと……と思うのは楽だけど、実行するのが一苦労。

一週間ほど前の、先生とのあれ以来彼に声をかける暇さえ無かった。課題や実習が忙しいのもあったけれど。
バイト先のファミレスのマネージャーさんが、テスト期間と前後含めて「学生さんは大変だろうから」とお休みをくださっていたから、あの時期は余裕があった。
それ以降は、バイトも平日は休み無しでラストまで入っていた。ファミレスへは、短大が終わったら、すぐに向かわなくちゃあいけなかったし。
私はごちゃごちゃした部屋を見てため息をついた。

「忙しいのに部屋綺麗な人ってすごい」

短大が休みの土日はバイトも入れないようにしているから、この2日間を駆使してお部屋清掃作戦を実行するしかない! 私は気合を入れる為にも顔をぺちりぺちりと叩いた。ワンルームなんだから、すぐに出来るはずなんだ!
明日に備えて、私は入浴後パシャマを着て、すぐにベッドに横になるのでした。
それから、二時間くらい経った頃です。

『ピンポーン』
インターホンの音がして飛び起きた。
そしてまた『ピンポーン』と音がする。
おずおずと壁のチカチカ光るモニターを覗いてみるが、暗くて何も映っていない。
またインターホンの音がして、いよいよ恐ろしくなってきた。朝3時半にインターホンは怖い。
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