【JOJO・アヴドゥル夢※R18】先生と一緒に【現パロ】
第1章 これは事故だ
警戒するような目のまま、アヴドゥルは彼女からプリントを受け取り、目を通す。確かに、自分が出した課題の物だった。
普段は提出期限や、出し忘れには厳しく確認して生徒に通達しているのに、今回ばかりは……確認を怠ってしまっていた。
「受け取ろう」
「ありがとう……ございます」
姫は、赤く染めた頬のまま、また椅子に座ったアヴドゥルに近寄ってきた。
「(なぜだ?)」
アヴドゥルは疑問の言葉を心の中で、自分自身に問う。
成績欲しさ、単位欲しさに昨日最初に来た女子生徒のように色仕掛けやら下らない方法で迫ってくる子は多くいる。
手を焼く教師も多くいると聞くが、彼は気にしたことも無かった。いつもいつも、軽くあしらうことができていた。
だが……今回は…………。
「(全然、わからん…………!)」
この女子生徒は何を考えて、あんな行動をしたのか。全く検討がつかない。そして、いつものように、あしらうこともできない。昨日のキスが、足枷になっているのか。
「先生…………」
「っ!」
考え込んでいたら、彼女は目の前にいた。
「姫、……と言ったな?」
「……! はっ、はい!!」
彼女は急に笑顔になり、今までで見たことないくらいの明るさになった。その笑顔を見て、ついドキンとしてしまった。
アヴドゥルはそのまま動けないでいると、姫は彼の腕に手をスーッと這わせ、ごつい大きな手の平を持ち上る。すりすりと柔らかいぷにぷにした頬にくっつけた。
「ッ…………!」
その感覚は、まるで悪魔と契約でもするかのような妖気を放っていた。赤い頬で、妖しい瞳の姫を見ていると、全身が逆立つような、性の部分を逆なでされているような。
アヴドゥルは彼女の頬を撫で、唇をすーっと親指で撫でた。まるであやつられているかのようだ。
その唇は、昨日、自身の唇で感じた時と同じように柔らかく、ぷにぷにした感触が指の腹を押す。
いつの間にか、親指は姫の湿った口内に差し込まれ「クチクチ」と水っぽい音を出し、ヌルヌルした舌が指に絡んだ……。