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【JOJO・アヴドゥル夢※R18】先生と一緒に【現パロ】

第6章 いい人止まり


ここは姫のアパートのようだ。……なぜ、この子のアパートにいる??
考える人のようなポーズをしながら、うんうん唸っていると、姫がまた何かを持ってきてくれた。
ヌッと差し出されたスプーンにヌルヌルしたものが乗っている。

「はちみつです。二日酔いに効きますよ」
口元に持ってこられ、私はとりあえずペロリと舐めた。
その後も頭痛薬に加え、二日酔いに効くと言い、グレープフルーツ、柿を持ってくる。最後はしじみ汁を持って来られた。……時間が経つにつれて体が本当に楽になってきた。

「ありがとう。よく知っているんだな」
「あ……いえいえ……私はお酒だけが楽しみで、ついつい飲み過ぎちゃうこと、よくあるんですよ」
なので、二日酔いの対策は任せてくださいとむんと胸を張る彼女がたいへん可愛らしく見えた。
だが、部屋をよく見ると女の子の部屋と言うより殺伐としたOLの部屋そのものであった。ぶっ散らかっているわけではないが、ごちゃごちゃはしている。

恥ずかしそうに姫が俯いた。

「ほ、本当は送ってくださった時……先生と……ま、まだいたくて部屋にお誘いしたかったんですけど……この通りですから」

気にしてないと私は言う。その時、自分がヘアゴムもしてないことに気付いた。
自分でも長すぎかと思う髪が、冷や汗でうなじや体にべったりくっついていた。
小さな机の上に、私のヘアゴム、ネクタイ、ビジネスバッグが置かれていた。
スーツの上着とベルトも、綺麗にハンガーにかけてくれていた。

「姫」
自然に彼女を呼べて、自分でもビックリだ。

「バッグの中に携帯があると思うのだが、取ってくれないか」

「あ、はい」
彼女は、開けますねと声をかけて、私のビジネスバッグを開く。しばらくゴソゴソと探していると、一瞬手が止まったが、すぐに携帯を渡してくれた。少し顔が赤くなっている。
誰からも連絡が無いことを確認して、またベッドに横になった。
頭痛薬も効いてきたようだ。

「今日は、ゆっくりしていってください。バイトも休みなので」
「……お言葉に甘えるとしよう」

楽になってきたとはいえ、動こうとすると吐き気や頭痛がぶり返してくる。夕方頃、楽になるだろうか。
先生として、どうなのか悶々と考えていたが、姫の言葉を聞いて頭が真っ白になる。
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