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【JOJO,アヴドゥル夢】短編集

第3章 【アヴドゥル】もしかして私たち入れ替わってる!?


「前にも言ったが、過去には戻れんよ。が泣いて出会いからやり直したいと思っても、それは叶わないんだよ」

全く話が見えない。私はコーヒーを飲みながら、疑われる事を覚悟して聞いてみた。

「こ、これって何の相談だったっけ?」

ジョースターさんは目を丸くした。「恋愛相談だろう? ずっと前から毎日のようにしとるじゃろ」
「恋愛相談ーーーーッ!!?」
私は思わず立ち上がった。
が恋愛相談!? ついつい衝撃で、またもや絶叫してしまった。怪訝そうなジョースターさんに、なんとか誤魔化しながら事なきを得る。
ジョースターさんは、よっぽど私がおかしく見えたのか。何か慌ててフォローするように言った。

「気を確かに持つんじゃ! 口調が男っぽかろうとは、ちゃあんと女の子しとるぞ! ワシのアドバイス通り髪も伸ばして、靴下もフリル! 下着もフリルにしたんじゃろ!!?」

30年ワシが若ければ貰ってやるのにと呟くジョースターさんを尻目に、私は足元を見た。目を瞑りながらだったから、全く気づかなかった。今思えば、靴下を履く時は目を瞑らなくてもよかったのに。
靴下は女の子らしい可愛いフリルがついている物だった。
髪の毛も、出会った頃のベリーショートより……随分伸びて、今日は二つ結びにされていたな。
……がジョースターさんに相談するということは、好きな人ってのは身近な人物なのだろうか。年の近さで言えば、ポルナレフや花京院、承太郎だろうか。

「まだ、アヴドゥルはの事を“女だと思ったことは無い“なんて言うのか?」

「え……? あ、ああ……」

確かに言ってる。私はことある事に言ってる。何度言っても口調は改善されないし、ゴロツキ時代の粗暴っぷりは男そのもので全く変わらないし、お叱りの意味も込めて。
だが、なぜそこで私の名前が出るのだ。

「……本当に今日のは泣かないのぉ。いつもなら、この話をすると……どうやったら女になれるのか、どうやったらアヴドゥルに女として見てもらえるのかって泣き続けるのにのォ……」
私は、それをジョースターさんに聞いて、鈍器で頭を殴られたのかと思うくらいの衝撃が走った。そして一瞬で全身が血の気が引いたように冷たくなった……。
つまり、が想いを寄せる人物というのは……。
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