第3章 【アヴドゥル】もしかして私たち入れ替わってる!?
そう言ってポルナレフが近寄ってきたが、もれなくイギーの髪毟りと顔面放屁が御見舞された。
その様子を尻目に、が私の声で私を呼んだ。「おい、」
「な、なんだ?」
私は慌てて返事をした。
も、自分で自分を呼ぶなんて変な気分なんだろうな。私も、目の前に私がいる光景は不思議でたまらない。
「疲れてるんだろう。先に自室に戻りなさい」
「えっ……あ……」
はぎろりと私を見る。
彼女からジョースターさんとは二人きりになるなと言われていた。先に戻って部屋に籠れというわけか。
それにしても、が私の口調を、上手に演じていたのが最も驚きなのだが。
それだけやれるなら、普段の男のような口調も改められないか。
ポルナレフが心配そうに言った。
「ちゃん、体調が悪いのかい?」
「え、あ、そうなんだぜ。悪いんだぜ」
の口調を真似るのは恥ずかしい。これはいつまでやっても慣れんだろう。
私は、私と入れ替わったをちらりと見て、早々に部屋から出た。
その後は、各々それぞれの部屋に戻りだしたらしい。
の泊まっている部屋を利用することになるが、まぁ困ることは無いだろう。……と、思ったが早速尿意が。
「う……仕方ない! 脱いで普通にやればいいんだよな!?」
部屋の備え付けのトイレに入り、意を決してズボンを下ろした。
「……お?」
下着に目がいってしまう。決してやましい気などは無く、ただ単純にのキャラとはかけ離れたフリルの着いたピンクの可愛らしいお下着だったからだ。しばらく、ぼーっと見てしまっていたが、私は頭をブンブン振って、目を瞑りながら用を足した。女性のやり方も聞いておけば良かった……!
「ティッシュで拭けばいいんだよな!?」
拭いた時の柔らかい感触が、何とも言えなかった。悲しい。
トイレを無事終えたが数日風呂に入れていないことを思い出した。確かは「ホテルでようやく汗が流せるぜ!」と嬉しそうにしていたよな。だがしかし、この状況だ。入らない方がいいだろう。と、思ってベッドに横になったが、私の手はおもむろに胸に行っていた、何故ゆえか。
むにょりと両手で揉んでいた。
「やわらかい」