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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第6章 夏の終わり


この日は夕飯の時、酒を飲んでて…
翔にいはお酒に強いから、酔っ払ってはいなかったけど、結構な量を飲んでいたように思う。

俺は飲むとすぐ酔っ払っちゃうし、ガキどもの相手をしてたからそんなに飲むことはできてなかった。
だから、シラフに近かった。

「……来てくれたの……?」

とろんとした目をして、翔にいは俺に細い手を伸ばしてきた。

女みたいに白い皮膚の頬が薄いピンク色に染まって、唇は鮮やかな赤。
サラサラの前髪が掛かった目が、誘うように俺を見つめる。

「翔にい…?」
「…嬉しい…」

俺の腕を掴むと、強い力で引っ張られた。

「わっ…」

そのまま翔にいに覆いかぶさるように倒れ込んでしまった。

「翔にいっ…」
「…早く…」

囁くようにつぶやくと、俺の手を取って自分のシャツの中に突っ込んできた。

「ま…待って…」

頭の中が混乱して。
一体なにが起こっているのかわからなかった。

「…触って…?お願い…」

指先に触れた、脇腹の皮膚は…
なめらかで、しっとりしてて…

そして熱かった

鮮やかな赤色の唇が俺の首筋に吸い付いて、緩く舐められた。

ぞわり、背中を何かか走って…

その唇が俺の唇に重ねられると、あの甘い香りに包まれた。

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