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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第6章 夏の終わり


これはなんの匂い…?

頭の芯がぼうっとするような、甘い匂い…

重ねられた唇から、舌が出てきて。
俺の唇をべろりと舐める。
頭の後ろに翔にいの手が回されて、角度を変えて唇を貪られるようにキスされて…

なにやってんだ男同士で
なにやってんだ従兄弟同士で

そうは思うんだけど、甘い匂いと…
そして、翔にいのキスは気持ちよくて

突き放すことができない。

やっと唇が離れていったかと思うと、”お願い触って”とまた囁く声が聞こえて…
俺の首筋を翔にいの唇が這い回って…

ゾクゾクが止まらない。

指先に触れた皮膚の感触をもっと感じたくて。
ゆっくりと指を動かすと、びくりと翔にいの細い身体が跳ねた。

「あ…もっと…触って…」

その滑らかな皮膚に指をそっと這わせてみると、ビクビクっと身体が震えて…
鳥肌が立っているのがわかった。

感じてるんだ

そうわかった瞬間、身体が熱くなって…

そのまま指を滑らせて、胸の先端に触れてみた。

「あっ…」

ビクリと身体を震わせると、少し仰け反った。
白い首筋が顕になると、そこに齧り付いた。

「あっ…あぁ…」

翔にいの手が俺の肩を痛いほど掴む。
首筋を舌で舐めあげて、耳たぶを喰むように吸うと、ますます甘い吐息が聞こえた。

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