• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第21章 1997年6月17日


「あ、じゃあ眠いんだ?もうこんな時間だもんな」

相葉ちゃんはそういうと、隣に座るニノの頭をぐいっと引き寄せた。
そして肩を抱き寄せて、引き寄せた頭も自分の肩に預けさせた。

「んなっ…ぐっ…」

思わず大きな声が出てしまいそうなのを、手で口を押さえて防いだ。
慌てて視線を前に向けたけど、なにこれ。

見てはならないとは思いながらも、ニノの表情を盗み見てしまった。

案の定、顔から首まで真っ赤にして固まってた。

「な…なにすんのよっ」
「いいから。眠いんだろ?親が来るまで、寝てなよ。な?ニノ」
「あ…あ…あ…」
「あ?」
「この、あいばか!」
「オイ!バカっていうな!」

なにやら言い争いが始まったが、盗み見てる限り二人の体勢は変わっていない。
しばらくその姿勢のまま言い争っていたが、結局ニノが根負けして、ちょっとの間寝てしまったようだ。

「もー素直じゃないんだからさあ」

相葉ちゃんは嬉しそうに笑って、ニノの頭を撫でている。


神様。
俺はなにを見せられてるんでしょうか(本日二回目)


「まあ、素直じゃないけどそういうとこが好きなんでしょ?」

そうニノにも聞こえるようにぶっこんでみたら、案の定というか…
/ 831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp