第20章 こちらアラシノ引越センターの…②
◇
「ああっ…」
「翔…」
俺の中に潤が入ってきた。
後ろからぬるりと、俺の中昇っている。
「ヤベ…まじキモチいい…」
荒い息を吐き出しながら、潤が呟いてる。
「翔…ごめんね?もうちょっと…我慢して…」
後ろから俺のこと抱きしめると、背中に無数のキスをする。
「う…ぅ…」
もう腹ん中、潤でいっぱい。
俺の身体にみっちり潤が埋まり込んでる。
「苦しいよね…ごめん…」
それでも、嬉しいって思ってしまった俺はマゾなのか。
おまえと繋がってる歓喜のがでけえんだよ。
「いいから…謝んなって」
俺の中に入った途端、潤は今までみたこともないくらい優しくなった。
それまでほぼレイプかと思うほど乱暴な愛撫を受けてたから、そのギャップにやられてる。
もう、今だったらコイツのなんだって許せる。
「ん…翔、すぐ気持ちよくしてあげるからね…」
なんとか後ろを見上げたら目が合って。
潤は汗塗れの額を指で拭くと、世界一いい笑顔を見せた。
もう、気持ちいいんだって
おまえと繋がってる時点で
おまえが俺で気持ちよくなってる時点で
もうイキそうなんだって
「翔」
「じゅ…ん」
ぎゅっと後ろから潤が俺の手を握った。
「好きだよ…ずっと、ずっとずっと…」
ああ…俺もだよ
あの三角パックのオレンジジュースは…
おまえが好きだっていうから
いつも買ってたんだ
おまえ、気づいてなかったろ?