第20章 こちらアラシノ引越センターの…②
首筋に胸に、潤の唇が吸い付いてくる。
これからどうなるのか、どうされるのか全くわからないけど。
きもちいいから止めることもできない。
「潤…」
「うん…」
ぎゅっと潤の着ているバスローブの背中を握って、なんとか放出しないように我慢してるけど…
なんでキスされてるだけなのにこんなに気持ちいいのか。
不意に潤が俺の上からいなくなって。
おどろいて探すと、ベッドの横の床に座ってた。
なにをするのかと見ていると、俺のバスローブの紐をそっと解いた。
そのままバスローブを開くと、俺のアレに潤の手が触れた。
「じゅっ…」
「ごめん…嫌だった…?」
シュンとした顔をされてしまった。
高校の時から、俺はなぜだかこの顔に弱い。
「嫌じゃねえって!」
「ホント?」
「全然嫌じゃねえ!」
そう言ってやったら、嬉しそうに俺のアレを握った手を動かした。
「だよね…だって、こんなに元気なんだもん。嫌なわけ無いよね?翔」
「う……」
こいつ、わかってて……
「おまえっ…」
「ホント、翔変わんねえな」
いつの間に俺のことからかうような余裕を身につけたのか。
13年の時が流れたのを実感した。
「ああ…変わんねえよ、悪いか」
「悪くなんてないよ」
ふふっと笑う潤は余裕綽々で。
「じゃあ、もっと気持ちよくしろよ。潤」
悔しいから、命令してやった。