• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第20章 こちらアラシノ引越センターの…②


なにいってんだと思ってたら、潤が俺のこと突き飛ばして。
思いっきり地面に倒れ込んだ。
ぐるんと回った視界いっぱいに青空が見えた。

「ちょっ…」

起き上がろうとしたとこを、また押されて地面に倒れた。

「してやるって言ってんだろ」

聴いたこともない、低い声。
ヤバいと思ったときには遅かった。

「やめろって…!」
「うっせーっ」

潤は俺の体の上に馬乗りになって俺を見下ろした。

「洒落になってねえよ!」
「おまえが茶化すからだろ!?」

だめだ、完全にブチ切れてる。

「ちょっと…落ち着けよっ」

逃れようと振り上げた腕を押さえられて、顎を掴まれた。

「ふざけんっ…」

いい切る前に、潤の濃い顔が目の前に迫った。
思わず、目を閉じてしまった。

「んんっ…」

顎を掴まれたまま、強引に唇を奪われた。
逃げようとしたけど、存外強い力で抗えなかった。

「んーっ…」

必死に唇を割られないように力を入れて抗議してたけど、そのうちそれもままならなくなった。

意外にも、潤の唇が熱くて柔らかくて気持ちよかったから。

「じゅ…ん…」

熱い唇の隙間から舌が出てきて、俺の唇を割って入ってきた。

「ちょっ…まっ…」

待てって
舌まで入れることないだろ

こんなの、おかしい
おかしいって…

「ん…」


やば。
うまいかも…


入ってきた舌は、ねっとりと俺の舌を捉えて絡まってくる。
そうかと思ったら、口の柔らかい粘膜を舐めて口角を舐ってくる。


幼馴染に…しかも男にキスされてるって事実を忘れてしまうほど、気持ちよかった。

/ 831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp