• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第19章 こちらアラシノ引越センターの…①


「なぁんでだよ…消えんなよ」
「だってもう…恥ずかしすぎる」
「そんな事言うなよ。俺は恥ずかしくないからな?」
「そ、そりゃ。あなたは告白された方だからでしょ?」

ふにゃっと力が抜けてしまったかざまぽんは、ダイニングテーブルに突っ伏した。

「もお…稲葉さんなんだから…」
「なんだよ、それ?」
「稲葉さんらしいっつってんの!」
「そ、そっか?でも、そうやって照れてるかざまぽん、新鮮でかわいいぞ?」

かざまぽんは顔だけ上げてじとーっと俺を見た。

「そういう誤解を招く発言多いんですよね」
「へ?俺?」
「好きって言ってる相手に、応える気がないのにかわいいとか言っちゃダメだって…」

今度こそ、ムカついた。

「なんで決めつけるんだよ!」
「え?」

かざまぽんは目をまんまるにして顔を上げた。

「だって、稲葉さんストレー…」
「応える気がないとか、おまえ俺なのかよ!?どうしてそう言い切れるんだよ!?」
「や、その…ご、ごめん。そんなつもりで言ったわけじゃ…」
「じゃあどういうつもりなんだよ!?人の気持ち勝手に決めつけて、ウジウジして。どうして俺のことが好きなのに、俺の気持ちをちゃんと聞こうとしないんだよ!?」

/ 831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp