• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第19章 こちらアラシノ引越センターの…①


「いや、ほんと誤解しないで欲しいんだけど。男の人に好きって言われたの初めてなんだ」
「そりゃ…そうでしょうね」
「それに徳川さんと武蔵さんのこともさっき知ったばっかりだし、正直今日はいろいろとあって面食らってる」
「うん…」

かざまぽんは俺のこと見ないで、ふいっと横を向いた。

「免疫無いのに…ごめんね。あの人達、悪ノリが過ぎる…」
「と、徳川さんと武蔵さんのこと、あの人達呼ばわりして平気なの、君くらいだよ…」
「もー、いいんです。あの人達にはとっくに俺がゲイだってバレてて、ずっと誂われてたんですから」
「え?そうなの?」

なんか…ちょっとむっとした。
なぜだかはわからない。

「まあ、その道の先輩だから?だから有益なアドバイスもたくさんもらいましたけど…」
「アドバイスって、俺のこと?」
「うん……」

なんかまたむっとした。
全然なぜだかはわからないけど。

「雅紀は懐が深いから、好きって告白したって全然嫌いになったりなんかしないよ、って…」
「え…?」

なんか、見透かされてて怖い反面。

ちょっと嬉しいと言うか。
よく見てんなって感心したと言うか。

「だから、強引だけど…うちに入り込ませてもらった…」

まっかっかな顔をしたかざまぽんは、「もう消えたい」と呟いた。

/ 831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp