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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第19章 こちらアラシノ引越センターの…①


深大寺の駐車場にはすぐ着いた。
三鷹市と調布市の境目くらいで、調布から見たら深大寺は坂になった上に建っている。
バスの深大寺入口停留所の手前の方にある停留所には、御塔坂下という地名があるくらい坂の上。

その深大寺の裏側にはたくさんの植物のある、神代植物公園がある。
ここも春には花が乱れ咲くから、観光客がひっきりなしにこのあたりに来てるのを見かける。

そして深大寺といえば、お蕎麦と…

「おお…鬼太郎。昔、遠足で来た時こんなのなかったよな?」
「だな。こんなに調布市が水木一郎推してなかったもんな」
「ここに昔、鬼太郎ハウスあったのになあ…」
「え、みんな鬼太郎世代なの…?」

かざまぽんがげんなりした顔で俺達を見た。

「あ、かざまぽん、鬼太郎みたことないの?」
「そりゃ知識でくらいは知ってますよ?ゲゲゲの女房とか小学生のときやってたから見てましたし。でもアニメはみたことないです」
「なんで?放送なかったっけ?第何シーズンかは知らないけど」
「あったけど…」
「けど?」
「けど?」
「けど?」

みるみるかざまぽんは真っ赤になった。

「どうでもいいでしょうが!」
「あ、こりゃ怖かったんだな」
「そうか。妖怪信じちゃったか」
「そっかあ。今でも怖いのテレビでみないもんな?」
「ち、違いますからっ!!」

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