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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第19章 こちらアラシノ引越センターの…①


「いや、助かったよ…正直もう限界来てたんだよね」

武蔵さんが見たこともない清々しい笑顔で助手席に座っている。
かざまぽんは、後ろで徳川さんと猫ちゃんの話をしている。

「いや…いいんですけど…。あの、繁忙期なのに二人揃って休んで大丈夫なんですか?」
「ん?知らなかった?今日ね、本部長がいんの」
「ええっ!?」

でも本格的になんかあったら出社しなきゃいけないから、休日なのにスーツなんだと武蔵さんはボヤいた。

「まあさ。この前あんなことがあったからさ。本部長が今日から支社を一週間ずつ回ることになってんの。もちろんそこの支社長と副支社長を休ませるっていうのもあるんだけどね」

今年は他の支社でも問題が多かったようで、本部長はてんてこ舞いっていうやつだったらしい。(てんてこ舞いっていう舞があるのかなって思ってたのはナイショ)

「だからって…なにも俺たちみたいなむさ苦しいのと一緒に遊ばなくても」
「いいじゃん。雅紀、最近元気になったと思って嬉しいんだよ?おじさんは」
「うえっ!?な、なんだよ…突然」
「風間、もうおまえんち住んでるんだって?」
「なっ…うぇっ…ぐふぉっ…ごほっごほっ…」
「あ~あ…運転気をつけてくれよ…?」
「や、そのあの…」
「ほんと、おまえには申し訳ないことしたと思ってんだよ、俺たち」
「武蔵さん…」

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